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[更新日]: 2018年04月10日

即日作れる身分証明書(小型特殊自動車免許証)

 最近大学生から、小型特殊免許証(略して小特)を取ったという話を聞きました。
なぜ小特をと聞くと、農家で耕運機とか運転する訳ではなく、単に身分証明書としての目的で 一番安くとれる免許証ということでいろいろ調べたら、小特がいいということで取ったとのことでした。大学在学中は学生証がお酒やタバコの年齢確認、ビデオレンタル時の身分証として使えますが、卒業後は無くなるので常に携行する身分証として取ったとのことでした。
 最近は色々なところで本人確認される機会が増えています。
最近では人気アーティストのライブなどでも当日会場で本人確認されることもあり、運転免許証ならそれだけでOKですが、パスポートなどは一緒に住所確認できるものと併用しないとダメ、顔写真のない保険証は住民票とかと一緒じゃなきゃダメとかで運用されていることもありこれひとつで、いつでもOKという運転免許証の方が生活に便利です。
 公的な写真付きの身分証明書としては、政府が普及に力を入れているマイナンバーカードがあります。無料で作れて、コンビニで住民票がとれるなどのサービスもあり確かに便利になってきています。でもマイナンバーカードを常に財布などに入れて携行するということは、紛失などで個人番号が流出というリスクを考えると持ち歩きたいとは思いません。
 また、民間事業者がマイナンバーカードを本人確認用とし採用するかどうかは任意なので、ゲーム買取店などでは、マイナンバーカードを人確認用書類として認めてないところもあるようです。マイナンバーカードは、表面だけのコピーは出来るますが、法律で個人番号なでが記載された裏面をコピーすることはダメとなっています。でもバイトの教育などが徹底されずコピーしてしまい、後で個人番号が流出するなどしたら、それこそお店の信用問題となってしまいます。そのような事態を避けるため、マイナンバーカードは本人確認証として認めてないお店もあるようです。
 ということから、無料ではないけど手軽にとれて、公的な本人確認証として活用できる小型特殊免許証についてみてみましょう。

小型特殊自動車:まあ、農家で使う耕運機などを想定すればいいと思いますが、定義を書くと長くりますので、詳細は検索して調べてみて下さい。
年齢:満16歳以上
視力:両眼で0.5以上、片眼が0.5未満の方は他眼が0.7以上で視野が150°以上であること(眼鏡・コンタクトレンズ使用可)。

神奈川県の場合の免許取得のための手数料は
小型特殊免許:3,550円(試験手数料 1,500円、交付手数料 2,050円)
原付免許:7,750円(試験手数料 1,500円、交付手数料 2,050円、原付講習料 4,200円)

 簡単な免許証としては、まず原付免許を思い浮かべる人が多いと思いますが、こちらは学科試験(30分)の合格後に実技講習があり、その講習代がさらに4,200円かかかってきますので、身分証明書としての活用だけを考えている人にとっては割高になります。
その点、小型特殊免許は学科試験(30分)に合格すれば実技講習などは不要で、すぐにその場で免許証を受けとることが出来ます。
 実際の学科試験は、原付免許を受ける人と一緒に試験を受けますが、座席が指定されるようです。これは、試験問題が原付とは、全く同じではないため(大半の問題は一緒で一部小型特殊用の問題)問題用紙を配る都合のようです。小型特殊免許を受ける人はまれなので、別々に試験をするようなことはしてないのでしょう。
 このように手軽にとれる小型特殊免許ですが、あまり知られてないこともあり、警察庁交通局運転免許課で発行している運転免許統計によれば平成29年の受験者数は全国で原付が186,230人に対して小特は1,406人と1%以下です。
このため、勉強しようと思って本屋さんに行っても、原付の参考書は売ってますが、小特の参考書は売っていません。でも、過去問などインターネット上で検索すれば知ることが出来ますし大半は原付問題と同じようなので、そちらを参考にすればいいと思います。
 小型特殊免許はレアなので、持っているだけで、何それ?って言われることもあるようです。先ほどの、統計によれば平成29年末で20歳から24歳の人の小特保有者数は229人しかいません。(同年齢層の原付保有者数は18,445人)全世代合計では29,098人で一番保有者が多い年齢層(5歳刻み)は80歳~84歳で9,275人です。こちらは、身分証明書としてより、実用で使っている人と思います。小特免許で乗れる乗り物は、普通免許や普通二輪など、原付以外の免許を持っていれば乗れるので、小特免許のニーズが低いのも事実です。
 まだ、何も運転免許証は持ってないという人は、身分証明書としての小特免許取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

磯野 正美 2018年04月10日



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