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2008年09月30日

『かもめのひろば』　第25号

━━━━━━━━━━━━━━第 25 号━2008/9/16━━━━━━
かもめのひろば
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
ＫＦＰ広報誌
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■ＣＯＮＴＥＮＴＳ■
◇まえがき◇
１．『ライフプラン寸考』第１０回
～ライフデザイン⑦　中古住宅～　仁科 眞雄
２．『ＦＰが注目する「日経ヴェリタス」創刊』第６回
　　～博士が選ぶ有望技術～　池 俊夫
３．『くらしに役立つ「マネー力」検定』第２回
　　～家づくり編～ＫＦＰ住宅グループ　池 俊夫
４．『禅と日本文化のいろいろ』第１回
　　～禅と武家社会～　遊禅エフピー二代目
★ＫＦＰのセミナー案内★　　　　　　　　
◇編集後記◇　

神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
URL　http://www.fp-kanagawa.com　
e-mail info@fp-kanagawa.com　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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◇まえがき◇
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「金しかいらない！」をスローガンに北京に乗り込んだ野球の星野
ジャパン。予選こそ4位で通過しましたが、決勝トーナメント初戦で
韓国、3位決定戦で米国に敗れ、銅メダルさえ持って帰ることが出
来ませんでした。私達の期待が大きすぎたのでしょうか？人の期
待に応えるには人並みはずれた「努力」が必要です。
「夢」やライフイベントを達成したいと期待するお客様のために、私
達KFPのファイナンシャルプランナーも日々「努力」を積み重ねてい
ます。
巨人ファンの南平はオリンピックが終わって、巨人軍の優勝を期待
しています。選手の皆さんの「努力」に期待しています！

『かもめのひろば』編集人：南平 和洋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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１．『ライフプラン寸考』第１０回
　　～ライフデザイン⑦　中古住宅～　　　　　　　　　　　ＦＰ：仁科眞雄　　
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ライフデザインを考える中で住宅問題は大きなウェイトを占めるた
め住宅のテーマが3回に亘りましたが、中古住宅も選択肢の一つ
として考えてはいかがかと思います。若い人の住宅相談ではほと
んどの人が新築戸建住宅を望んでいます。他人のにおいがする家
はやはり敬遠するのでしょうか？
以前にも書きましたが、私の1軒目は東京都内の小さな２ＬＤＫの
中古住宅でした。経験からも私は中古住宅がお買い得だと思いま
す。日本では20年以上経つと家屋はただ同然となり、ほぼ土地代
で手に入ります。日本では家の平均寿命は25年だそうですが、
20年以上経っても相当期間使える家がたくさんあります。
7月に相談を受けたお客様は28歳の時に湘南台に近い市営地下
鉄の駅から徒歩20分の場所で50坪の土地に築20年の中古家屋
（25坪）がついて2800万円だったそうです。7年間住んだけど40歳
になる5年後に建替えたいので資金計画を見てくれという相談でし
た。なかなか上手な買物をしていますし計画的ですね。

日本では中古住宅売買に関する統計も十分に取られていないそ
うですが、欧米では新築物件の４～５倍にあたる売買があると聞
きました。物件の品質や売買の記録がしっかり取られていて、市
場の厚みと価格の透明性で日本とは大きな格差があるようです。
その問題解決は先になるでしょうが、日本の将来を示唆している
気がします。
新築住宅で大きなローンを抱えるか、中古住宅を選択して適度な
ローンにするか、あなたはどちらを選びますか？こういう点も視野
に入れてライフデザインを考えることをお奨めしたいと思います。

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２．『ＦＰが注目する「日経ヴェリタス」創刊』第６回
～博士が選ぶ有望技術～　　　　　　　　　　　　　　　　　ＦＰ：池俊夫　
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FPなら誰でも知っている投機と投資の違い、投資は相手の資質
である資に投じることで、投資対象の会社が持つ才能を認めて、
それを維持し延ばすために財を提供することを言います。それに
対して投機の機とはタイミングであり、投資する会社の才能や社
会に対する貢献などはお構いなしに、世間の流れで株価が上が
るだろうと予測して株式を買うことです。一般投資家には投機に
走らず、長期の投資を心掛けてくださいとFPは説明していますが、
世界的バブル経済の中で、一般投資家までも投機に走るケース
が多く見られました。

ヴェリタス8月24日発行の特集『博士が選ぶ有望技術』では『米サ
ブプライムローン問題を端緒に、金融工学を駆使した証券化商品
などの価格が急落した今、「実体のある科学技術こそが安全な
投資先」』と書かれていて、まさに地に足ついた、冷静な投資を勧
めています。疲弊した日本が立ち直るためにやらねばならない一
つは、世界に誇れる先端技術を投資家が理解し、正しく投資する
ことだと思います。
ホンダの創業者の一人、故藤澤武夫氏の「松明（たいまつ）は自
分で持て」という言葉があります。この言葉の本来意味するところ
は、リーダーは熱い松明を部下に持たせるのではなく、自分で持
たなければ本当の明るさが得られず、道に迷ったり、間違った方
向に進んだりしてしまう、という戒めです。私はこの言葉を拡大解
釈して、資産運用でも、他人の意見に左右されることなく自分で
投資先を吟味し納得した上で、自分の投じた財が少しでも社会が
良くなるために努力しているリーダーの活動に役立つことを考える
べきだ、と理解しています。その意味でも、今回の『博士が選ぶ
有望技術』の記事は投機に走る人々を立ち止まらせ、考えさせて
くれる松明になればと期待しています。

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３．『くらしに役立つ「マネー力」検定』第２回
　　～家づくり編～　ＫＦＰ住宅グループ　　　　　　　ＦＰ：池 俊夫
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皆様の「マネー力」を磨くクイズです！あなたは何問正解できますか？

Q１．　住宅性能表示制度は、良質な住宅を安心して取得できる
市場を形成するためにつくられた制度です。この制度の中で決め
られていない基準は次のうちどれでしょうか？
①構造の安定　 ②火災時の安全　 ③水害時の安全

Q２．　Ａ不動産が自ら所有する建売住宅について成人である買主
Ｂと売買契約をした。契約はＡの事務所で実施し重要事項説明な
ども宅建主任者から説明を受けた。ところがＢは、両親の反対で
一週間後（契約から７日後）にＡへ解約の申込を行った。この場合、
契約の解除は可能でしょうか？
　　 ①Yes　 ②No

Q３． 不動産業者が売主の場合、手付金が以下の一定額を超え
る時には宅地建物取引業法により保全措置を講じることになって
います。
※未完成物件の場合、手付金が売買代金の5％超または1000万
円超の時
※完成物件の場合、手付金が売買代金の10％超または1000万
円超の時
それでは、不動産業者が売主の場合、手付金の上限は売買代金
の何％と決められていますか？
①15％　 ②20%　 ③25%

Q４． 新築物件とは完成後10ヵ月以内でかつ未入居物件のことです。
　　　①Yes　 ②No

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「くらしに役立つ『マネー力』検定」第2回　解答・解説
A１．③
住宅性能表示制度は構造の安定、温熱環境、音環境、空気環境、
高齢者等への配慮、防犯、劣化の軽減、維持管理、火災時の安
全、光・視環境の合計10項目の基準を決めています。
A２．②
クーリングオフとはそもそも頭を冷ますとの意味があり、業者の事
務所での契約の為に自らの意思で出向いて契約している場合は、
冷静に行った事になり解約できません。
A３．②
不動産業者が売主の場合、手付金は売買代金の20%以内と決め
られています。
A４．②
新築とは完成後1年以内でかつ未入居物件を指します。


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４．『禅と日本文化のいろいろ』第１回
　　～禅と武家社会～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遊禅ＦＰ二代目
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８月号まで心に響く「禅」の言葉をお送りして来ましたが、９月号
から「禅と日本文化のいろいろ」と題して禅の歴史や考え方を一
緒に学んで生きたいと思います。

禅は乱世の武士の心身を作り上げる教えであり、武家政権が確
立した鎌倉時代に興隆し、その後も武家社会にて尊崇されました。
今も語り継がれる戦国武将は、禅に学び、死の恐怖を克服して、
難局を乗り切ったそうです。
鎌倉時代の名将「北条時宗」は、危機が到来するたびに禅に救い
を求め、生涯の師となる僧を中国から招き、円覚寺を建立しました。
太平の江戸時代に入ると、禅は高級武士の教養として広まりました。
その後、明治維新で発令された「神仏分離令」により、神道から仏
教の排除を命じられましたが、政府官僚の多くが禅をたしなむ武家
出身だったこともあり現代社会に引き継がれました。
現代社会においても、日本のリーダーの多くは禅を学びその精神
を受け継いでいるようです。
現代を生きるサラリーマンは、今戦乱の時を迎えているといっても
過言ではありませんね。
現代社会は色々なストレスがあり大変ですが、敵は外だけとは
限りません。
私達の内部にしらずしらずに巣くう敵もあります。内外の敵と闘う
ためには、健康な心身を必要とします。先人達が難局を乗り切る
答えを禅に求めたように、我々も、禅に学ぶところは大いにあると
感じます。

私も毎日「禅」言葉を一つ読むように心がけ、禅の心＝人生の師に
出会うべく日々努力を重ねております。そして、気に入った言葉を
折りにふれ思い浮かべ、つぶやくようしております。最近学んで大
切にしている禅言葉は「冷暖自知」です。身をもって体験した事は
知識に勝りますね。

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★ＫＦＰの活動案内★
http://www.fp-kanagawa.com/seminar/index.html#top　　　
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各セミナーや講座の詳細はKFPのホームページでご確認ください。
■住宅取得講座
「ライフデザインから考える家づくり教室」
　日程：平成20年9月27日～平成20年10月11日まで
　毎週土曜日全3回
■住宅ローンセミナー
「第14回「景気低迷＆物価高」の中での住宅ローン選び」
　日程：平成20年9月28日（日） 13時30分～16時00分
■資格取得講座
「実践住宅ローンアドバイザー養成講座」
　日程：平成20年10月2日～平成20年10月16日まで
　毎週火・木曜日全5回
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◇編集後記◇
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『かもめのひろば』第25号を最後までお読みいただきありがとう
ございました。
9月初めの週末、島崎藤村の『千曲川旅情のうた』にも登場する
小諸の旅館「中棚荘」に一泊して来ました。老舗宿の湯上りに、
藤村ゆかりの濁り酒を友と酌み交わしました。聴こえてくるのは
虫の音のみ。信州ではもう秋の気配がしていました。
と思いつつ鎌倉に帰ると、鎌倉でも虫の音が……。
季節は確実に秋に変わりつつあります。「天高く馬肥ゆる秋」
「勉学の秋」。
我がKFPでも、9月5日から委託訓練「ファイナンシャルプランナー・
ビジネス科」が始まりました。KFPの講師一同、訓練生の皆さんと
共に勉学に、就職支援に頑張る秋です。
　
『かもめのひろば』編集長：中澤 英雄

次回の『かもめのひろば』　第26号では……
・『ライフプラン寸考』第11回
　～ライフデザイン⑧「子は何人？」～
・『くらしに役立つ「マネー」力検定』第3回
～はじめての投資編～ＫＦＰ投資教育グループ
・『禅と日本文化のいろいろ』第2回
　 ～神奈川県民と禅～
その他、お役立ち情報満載で10月15日にお届けします！
ご期待ください。

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忌憚のないご意見、感想などをお寄せください。
ご意見・感想はinfo@fp-kanagawa.com　まで、お願いいたします。
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ライフプランの決定や金融商品の売買などに際しては必ずご自身の
責任においてご判断ください。
※ＫＦＰでは皆様の不安を解決し、夢を実現するための個人相談を
随時受付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

『かもめのひろば』 第25号9月１6日発行
発行人：仁科眞雄
編集人：南平和洋
編集長：中澤英雄
発行所：神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
〒221‐0835　横浜市神奈川区鶴屋町３－３２－１６トリウミビル６Ｆ
TEL 045-315-0121 FAX 045-315-0122
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