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家庭経済の耳より情報

2012年06月30日

お金を貯める絶対法則

 個人相談等で「どうしたらお金を貯めることができるか?」という相談をよく受けます。
お金が貯まる法則などあるのでしょうか。

1.お金を貯めるとは? 
それは金融資産残高を増やすことと言い換えてもいいでしょう。
その年度の金融資産残高は次の式で表されます。

年末の金融資産残高=(1年間の)収入-支出 ± 資産残高×資産運用利回り

お金を殖やすには、① 収入を増やすか ② 支出を減らすか ③資産の運用利回りを高めるしかありません。(なお贈与や相続などは除きます)
しかし現在は残念ながら低金利時代ですので、資産残高×資産運用利回りを割愛し、
収入と支出についてのみ考えていきます。

2.収入と支出と貯蓄の方程式
ア 収入-支出=貯蓄
イ 収入-貯蓄=支出
ここで問題です。上記二つの式、アとイの違いは何でしょう? 
ここにお金を貯める大きなヒントがあります。
アは収入から生活費等を使い、残ったら貯蓄するという考え方。
イは収入からまず貯蓄をして残りで生活するという考え方です。
方程式の項を移しただけですが、これは大きな発想の転換です。
イの方程式ならば必ずお金は貯まります。

3.では具体的にどうすればいいでしょう? 
給料振込口座等から給料日後、即天引き積み立てをしてください。(天引き積み立ての意味はなかなか貯蓄できない私たちにイ、を強制的に実行してくれるということです)
そしてその積立をする金額は自分の(年間)貯蓄目標金額から算出することは言うまでもありません。もし天引き後のお金で生活できなかったら「何故か?」と原因を調べなおします。そして生活の無駄等を省いてください。

以上、「どうしたらお金がたまるか?」ということをお話しました。余りにも単純なので馬鹿にするなといわれそうですが、貯蓄の真理というのは実はこんなに簡単なことなのです。ただし、「長期間実行できれば」というところが「ミソ」です。

今泉 明信  2012年06月30日