相続を考える

家庭経済の耳より情報

2014年07月10日

相続税が分かるエンディングノート

 いろいろな報道によりますと大震災後、自分に『もしも』のことがあったことを想定して、また判断力・意思疎通が衰えた場合に備え、エンディングノートを書く人が増える傾向にあるそうです。 
エンディングノートの活用方法は、一般的に言われている財産・貴重品の情報、家系図、友人・知人リスト、介護・延命処置の希望、葬儀の希望などがあります。最近はこれらに加えて、自分史、思い出、今後のライフワーク、メッセージなどの楽しいページも充実していて、ご自分の生きた証としての大切な遺産の一つになりつつあります。
 
 一方、相続が発生した時の相続税がどの位かかるかを把握されていない方も多いと聞いています。なぜなら、相続税の計算の元になる課税遺産総額は、基礎控除額、配偶者の税額軽減、生命保険控除、小規模宅地を持っている方の宅地の評価額算出および小規模宅地等の特例、など多くの分野がからみ非常に込み入っていて計算を複雑にしているからです。
相続税の基本と課税遺産総額の簡易計算はここからリンクするホームページ内の『付録:説明資料 (相続税の基本と課税遺産総額の簡易計算)』から入手できますのでご参照ください。課税遺産総額が分かりましたら累進課税の相続税の概算を計算します。(平成27年より税率が変更になります)

 相続税概算が分かりますと、エンディングノートの想いをより現実にそくした形で記入出来るようになります。そこで当組合ではエンディングノートに相続税計算を融合した『相続税が分かるエンディングノート』を作成しました。
これは今年と来年の相続税の概算をそれぞれ計算し、『簡易版』と『詳細版』があります。
初期設定の『簡易版』におきましては、法定相続で計算します。『詳細版』を選択した場合は、遺産分割割合の変更、エンディングノートに記入出来なかった贈与、死亡退職金、弔慰金、相続時精算課税制度、貸付事業用に対する小規模宅地等の特例などの追加項目の計算が可能になり、より現実に即した相続税の概算を計算します。

 当組合では、現在モニターを募集しておりますので、奮ってご応募ください。
モニターの条件およびお試し版や記入例などはここからリンクするホームページから入手出来ます。ご自身で相続税の計算を試して見ませんか? (お試し版は本年7月末まで動作いたします) 

皆様のお役に立てれば幸いです。

岩崎 康之 2014年07月10日