相続を考える

家庭経済の耳より情報

2015年07月20日

「家系分析~ご先祖を知ることで悩みが解消~」

 お盆の時期がやってまいりました。「エッお盆は8月では?」と思われる方も多いと思いますが、都市部では7月13日~16日(新盆とは言わない)、地方では8月13日~16日(旧盆)に行います。お盆とは先祖の霊があの世から家族のもとへ帰ってきて一緒に過ごし、また帰っていくという日本古来の信仰に基づく行事です。

 よく「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言を耳にします。
個人の限られた経験から導き出された判断よりも、多くの人々が過去に経験した事実を広く集めた歴史を参考に判断した方が良いという教え。
しかし歴史は、なにも万人が知っているようなことばかりではありません。
「家庭内がうまくいっていない」「慢性の持病に苦しんでいる」等々そのような悩みは、ご先祖の“生き様”を調べれば、そこに『解決する大きなヒント』があるかもしれません。病気に関しては、2003年に全ヒトゲノムの解読が完了し、どの遺伝子がどのような病気・体質に影響を及ぼすかということが少しずつ解明されてきています。自分が掛かり易い病気が解れば、早期に予防することが出来ます。「家庭内の人間関係の不和」は、同じパターンで何世代にも亘って繰り返されていることが多いようです。「家庭の歴史」を知ることで、相手を理解し、対立している人間関係を改善する糸口が見つかるかもしれません。

 お盆は、普段会う機会のない親戚等とも会える時期です。ご先祖を供養するとともにご先祖のことについても話を聞く良い機会となるでしょう。
また、“家系図”を作成することから始めるのも、因果関係を整理する上で有効です。家系図を作る際は、戸籍謄本だけでなく、除籍謄本から調べるのが効果的です。この除籍謄本は、保存期間は150年間と長いですので、5~6代前まで遡ることができるでしょう。

 尚、“家系図”を作成する際は、当組合で販売しております相続税概算自動計算機能付エンディングノート【私の想い】(定価:2,000円(税込))を御利用下さい。

滝田 知一  2015年07月20日