2011年07月15日
『ライフプラン寸考』第40回 ~本格的なライフプラン~
前回、「かんたんライフプラン」を作り、2点以下の「問題あり」項目が1つでもあったら「本格的なライフプランを作り、問題点を良く分析するとともに対策を講じる必要がある」と書きました。違いのポイントは「本格的なライフプラン」では
①ライフデザインを整理し明確にする
②ファイナンシャルターゲットを決める
③対策を複数策定し提案する
、の3点です。ライフデザインやファイナンシャルターゲットについては詳述しましたので、バックナンバー(第4回~第32回)を参照してください。
問題点とは何でしょうか? 問題の捉え方は3つあります。
①過去の実績値
②目標値
③基準値
と比較することです。
ライフプランで特に大切なのは②目標値との乖離~ファイナンシャルターゲットを達成できるかという点です。ライフデザイン(自分の夢や希望)を実現するために必要な家計上の目標を達成できるか、キャッシュフロー表で、或いは個人バランスシートでチェックをし、できなければこれが問題点です。
最近は家計簿をつける家庭が減り、過去の実績との比較は難しくなっていますが、家計の健全化のためには家計簿をつけることをお奨めします。
また家計の基準値としては総務省統計局が「家計調査年報」を提供しています。地区別・年齢別・世帯人員別等、インターネットで詳しく見ることができますので、我が家の家計で何が問題かを掴むのに有効です。
レーダーチャートで3点以上は「健康」としたのも分りやすい基準値の一つです。
問題の捉え方を説明しましたが、次回から具体的な事例を見て行きましょう。支出が過去の実績や基準値を超えて多すぎるのも問題ですが、少なすぎてやるべきことが抜けているのも問題です。様々な事例があります。
仁科 眞雄 2011年07月15日