2012年02月03日
最近流行りの毎月分配型投資信託
日本では、毎月分配型投資信託(以下毎月分配型という)の人気が高く、近年はそうした傾向が一段と高まっています。2011年12月末時点で毎月分配型は1017本であり、一般投資家が購入可能な投資信託約3100本に占める割合は約33%です。(モーニングスターHP参照)
今後も上昇する可能性があります。毎月分配型の長所と短所を表にまとめました。
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毎月分配型は、公的年金が今後減少していく中、年金資金の不足分を補完する目的に適っていますが、資産を増やす目的には有効ではありません。
一方、表中の短所の一番の「元本(純資産)の取り崩しとなり、基準価格の下落要因となる」については、金融庁等に相談が寄せられたり、トラブルが発生しています。このことを問題視した金融庁は、「毎月分配型が支払う分配金の原資を運用益に限定する」等の分配金しすぎに歯止めをかける投資信託法の改正を検討しているとのことです。一般投資家の資産運用の健全性を担保する意味で朗報と思われます。
佐藤 博信 2012年02月03日