家庭経済の耳寄り情報

2012年11月30日

住宅ローン借換!史上最低金利が続く今、見過ごしてはならない!

 少しセンセーショナルなテーマになってしまいましたが、長期固定金利の代表格であるフラット35が最近4ヶ月1.84%~1.89%の間で推移し、2.0%を下回る金利水準となっています。民間銀行などの変動金利も0.7%台も出てきています。

 今、住宅ローンを借りている方で、どういう方がどうすればよいのでしょうか。
①高い固定金利から低い固定金利へ
②高い変動金利(変動金利型や固定金利選択型)から低い変動金利へ
③高い変動金利から低い固定金利へ 将来の金利リスクを意識

 今後の金利の情勢がどうなるかは、神のみぞ知るということではありますが、金利に詳しいあるFPによれば、平成24年10月30日の日銀展望レポートで2014年度の消費者物価上昇率を0.8%としたことにより、日銀がインフレ目標に掲げる1%に届かず見通しがつくまで3年間は積極的緩和策をとり短期金利の上昇はない、とのこと。短期金利が上がらなければ、長期金利も上がらないと思う向きもありますが、さまざまな要因でぶれが生じやすく予断を許さない、とのこと。 いつまで長期金利に影響する住宅ローンが超低金利のままでいるかはわかりません。

①については、フラット35(金利は毎月変わる)の場合、11月金利で最も低い金利で1.85%(期間20年1.57%)です。借入残高の大きさや残期間によって判断が異なりますが、今借りている金利と比べて0.5%以上差があればご相談いただきたいです。

②③は、変動金利が今後どうなるか、融資手数料、保証料、団信料(フラット35)などとの比較もあり複雑になります。

 住宅ローンの返済は長期にわたることが多く返済額も家計の中で大きな位置を占め続け、できれば返済額の変わらない安心な家計の維持のできる固定金利が望ましいと思います。金利の動向をどう見るかにより判断が変わってきます。悩ましい問題ですが、FPとともに具体的にシミュレーションしてみませんか。

 いずれにしても、借換のメリットが受けられる可能性のある方はFP(ファイナンシャル・プランナー)に是非ご相談いただき、あわせて、ぜひ将来の生活設計もご検討いただき総合的に安心な生活を目指していただければ幸いです。

佐藤 博明  2012年11月30日