2014年11月20日
NISA第5弾 ~USE IT OR LOSE IT? (権利を使うか失うか?)~
NISAは今年1月に始まりましたが、同時に証券税制の特例の課税10%が廃止され、原則の20%になりました。
株の売買や配当毎に重税感を感じている方が多いのではないでしょうか?
一般口座・特定口座で10万円の売買益が出たときに2万円を所得税として取られ、8万円を受け取るか、NISA口座で10万円をそのまま受け取れるかは大きな違いです。家族4人でNISAを利用すれば、8万円の税を納めて32万円を受け取るか、税額ゼロで40万円をそのまま受け取るかの差になります。
NISAの投資額は年間 100万円だけですが「その非課税の権利を使うか、権利を失うかは」は個人の資産運用を考える上で大事なポイントです。NISAは個人の金融資産運用のベースとすべき制度と言えるでしょう。
口座を開いているが一人・年間・100万円の投資枠に対してまだ8割以上の総額5兆5000億円(金融庁 2014年3月)が未利用になっています。
未利用枠は来年に持ち込めませんので年末にかけてNISA利用の投資が急増しそうです。
NISAで忘れていけないのは利益は非課税ですが、損失が出た場合はNISA以外の口座の利益と損益通算が出来ないことです。したがってNISAの目的が高配当狙いでない場合は、例えば値上がり益が目標の20%に達したら、利益を確定して非課税をキチンと利用することも投資法の一つです。
5年後の株価は誰にもわからないのですから。
2014年11月20日