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2015年04月30日

最近人気の外貨建て個人年金保険

最近人気の外貨建て個人年金保険

 バブルの崩壊から既に20年超が経過して、長期金利の指標である10年物日本国債が直近では0.3%台で推移しています。
一方、少子高齢化が進行中であり、年金を受け取る高齢者が増える一方で、保険料を支払う現役世代が減るため、公的年金だけでは老後資金は不十分と考え、自分自身で不足金額を準備する必要を感じている人が多くなっています。今回は「じぶん年金」作りの商品として「外貨建て個人年金保険」を取り上げます。

 外貨建て個人年金保険とは、固定金利で積立金を増加させる一時払いの個人年金保険です。保険料の支払いや保険金の受取を相対的に高い積立利率の米ドル、ユーロ、豪ドル等の外貨で行う金融商品です。満了時に受け取る外貨の金額は契約時に決まっていますが、受け取る時の為替相場によって、円に交換した時の金額が大きく変わることがあります。

保険会社によって利率は異なりますが、豪ドル建てが最も利率が高く、右記の保険会社の場合、払込期間が10年の場合、当初1万豪ドルが10年後には1.33万豪ドルを受け取れます。ただし円での受取額は為替レートによって金額が変動します。

図をクリックすると拡大します。⇨⇨⇨

現状 低金利が長期化している状況で、相対的に金利の高い外貨への投資は為替リスクを考えても、投資対象として一部資金を組み入れる価値はあると思います。

外貨建て個人年金保険の特徴

メリット
●積立利率が高い
  円建て0.1%に対して豪ドル3.3%、米ドル2.3%
 (M生保取扱いの平成27年4月1日から30日までの金利)
●据置期間中は契約時の金利が変わらない。

デメリット
●為替レートの影響で元本割れもある。
●加入時や解約時、また保有している間にも費用がかかる。
 (為替手数料、契約維持管理費用、中途解約控除など)

佐藤 博信  2015年04月30日