家庭経済の耳寄り情報

2015年09月30日

エコリフォームするなら、「省エネ住宅ポイント」をゲットしよう

 今まさにエコ時代。そろそろ自宅を太陽光発電や高断熱・省エネ機器等に改修(エコリフォーム)したいとお考えの方も多いと思いますが、その時、背中を押してくれるのが国の政策です。既に、所得税の控除や固定資産税の軽減など、税の優遇を通した支援が行われていますが、今回は期間限定の支援策である「省エネ住宅ポイント」についての情報です。

まずは、「省エネ住宅ポイント」ってなんでしょうか?
 国土交通省のHPでは「自ら居住することを目的として、エコ住宅を新築される方と、エコリフォームをされる方にポイントを発行する」というもので、そのポイントは商品券やエコ商品と交換できます。ポイント数ですが、新築は1戸当たり30万ポイント(30万円相当)、リフォームは1戸あたり上限30万ポイントの範囲で工事等の内容に応じたポイント(耐震改修を伴うエコリフォームの場合1戸あたり上限45万ポイント)が発行されます。但し、このポイントは期間限定なので注意が必要です。
では、対象となるエコリフォームの内容と発行ポイント数を見てみましょう(エコ住宅の新築については割愛します)。

(1)窓の断熱改修
  窓の断熱改修とは①内窓設置(二重窓)②外窓交換(窓枠ごと交換)③ガラス交換(複層ガラス等)をい
  い、改修後の窓が一定基準の断熱性能等に適合するものが対象となります。発行ポイント数は、改修方法
  (次の①~③)と窓の大きさ(大、中、小)に応じて定めるポイント数に窓の枚数またはガラスの枚数を乗じ
  て算出したポイントとなります。
  ①内窓設置または②外窓交換の場合
   ・窓の大きさ 大(面積2.8㎡以上)   窓1枚あたり   20,000ポイント
   ・      中( 1.6㎡~2.8㎡未満) 窓1枚あたり   14,000ポイント
   ・      小( 0.2㎡~1.6㎡未満) 窓1枚あたり    8,000ポイント
  ③ガラス交換の場合
   ・窓の大きさ 大(面積1.4㎡以上)   窓1枚あたり    8,000ポイント
   ・      中( 0.8㎡~1.4㎡未満) 窓1枚あたり    5,000ポイント
   ・      小( 0.1㎡~0.8㎡未満) 窓1枚あたり    3,000ポイント

(2)外壁、屋根、天井または床の断熱改修
   外壁、屋根、天井または床の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材を使用する断熱改修が対象となり
   ます。
  ・外壁 120,000ポイント ・屋根、天井 36,000ポイント ・床 60,000ポイント
   なお、部分断熱の場合はそれぞれポイントが半分になります。

(3) 設備エコ改修(エコ住宅設備…太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱型浴槽、
   高効率給湯機(エコキュート等)、節湯水栓)を3種類以上設置する工事
  ・太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱型浴槽、高効率給湯機は
    設置台数に関わらず1戸あたり各24,000ポイント
  ・節水水栓は設置台数に関わらず1戸あたり3,000ポイント 

(4)上記(1)~(3)のいずれかとあわせて実施する以下の改修工事
   ①バリアフリー改修(手すり設備、段差解消、廊下幅等拡張) 
    ・手すり設備   施工内容に応じて、箇所数にかかわらず 6,000ポイント
    ・段差解消    施工内容に応じて、箇所数にかかわらず 6,000ポイント
    ・廊下幅等拡張  施工内容に応じて、箇所数にかかわらず 30,000ポイント
     但し、バリアフリー改修の一戸あたりポイント数は合計で60,000ポイントが限度
   ②エコ住宅設備の設置(2種類以下の場合で、上記(1),(2)のいずれかと併せて実施)
   ③リフォーム瑕疵保険への加入
   ④耐震改修工事
    昭和56年5月31日以前に着工された住宅で現行の耐震基準に適合していないもので、現行基準に適合
    させる工事に対して、一戸あたり150,000ポイント
   ⑤既存住宅購入加算
    既存住宅(中古住宅)の購入に伴い、エコリフォームを行う場合に加算されるポイントです。
    上記(1)~(3)のいずれかと併せて実施で100,000ポイントが上限。

 しかし、「省エネ住宅ポイント」を得るには、ポイント発行申請を決まった期限内に行う必要があります。
 ・ポイント発行申請を行う
  工事完了後の申請が基本ですが、税込1000万円以上の場合は工事完了前に申請可です。証明書・写
  真等が必要なのでリフォーム業者等に良く聞いてみましょう。
  なお、業者の代理申請も可能です。
 ・ポイント発行申請の期限
  受付が国の予算がなくなり次第終了するとなっており、遅くとも、H27年11月30日までには締め
  切るとのことです。国土交通省のHPによると、9月14日現在、予算に対するポイント申請の実施率は
  64%となっております。

(5)ポイントの交換
   取得したポイントは商品との交換(エコ商品、地域商品、全国で使える商品券等)や環境寄附、復興
  寄附及び即時交換(当該工事を行う工事施工者が追加的に実施する工事の費用に充当する)が出来ます。
  ポイント交換申請期限は、H28年1月15日です。

 エコリフォームをお考えの方は、ポイントをゲットして、エコ商品と交換したり家族旅行等に利用された
らいかかでしょうか? 但し、ポイントにひかれて安易なリフォームにならないよう、その必要性や業者選
び等には充分な検討が必要なのは言うまでもありません。
 省エネ住宅ポイントの詳細については、国土交通省のHPを参照ください。
 http://shoenejutaku-points.jp/

長谷川 良行 2015年09月30日