家庭経済の耳寄り情報

2017年01月30日

大事な情報の管理方法をご存知ですか?

 FP(ファイナンシャルプランナー)の仕事はお客様の将来の夢を実現するために、キャッシュフローをベースとするライフプランを作成します。 ライフプランを作成するに当たりお客様から詳細な資産情報の提供を受けます。 このため、FPは情報に対してセンシティブであり、上手に情報管理を行っております。 FPである私が行っている情報管理の基礎部分を紹介いたしますので、読者の方々にもお役に立てていただきたいと思います。

1.私(FP)が実践している紛失・盗難防止の心掛け
 A) パソコンなどで使用するデータの授受の際USBメモリーを使用して受け渡しをすることは大変便利で
   す。しかし、もしこのUSBメモリーを紛失した場合にはその中に入っている重要情報が盗難される危
   険性があるかもしれません。 そこでFPは『パスワードロック機構』の無いUSBメモリーには大事
   な情報を保管しません。 どうしてもUSBメモリーで持ち運ぶ必要がある場合には、『パスワードロ
   ック』の掛かるUSBメモリーが市販されていますので、これを使用しています。 緊急の場合で『パ
   スワードロック』の掛かるUSBメモリーを持ち合わせていない時は必ずファイルを暗号化します。 
 B) パソコンにはWindowsの『パスワード』を掛けています。 携帯するパソコンには、『パワーオン・パス
   ワード』を掛けるように心がけています。
 C) スマホ(スマートフォン)及び携帯電話は『パスワード』をセットします。 『パスワード』が無いと
   紛失した場合、大事なお客様情報を悪用されることがあります。
 D) 大事な書類などは鍵の掛かる書庫で管理しています。 また、持ち出さないことを前提としています。
 E) 情報の入った鞄を持っている場合は電車・バスの網棚に鞄をのせません。
 F) 重要情報を持っている時は、どこにも立ち寄らず相手先に直行します。

2.私(FP)が実践しているメール送信時のチェック項目
 A) 送信先・宛名を念入りにチェックします。 メールを送信する時は出来る限り送付してきたメールを見
   て、その返信機能を使用します。
 B) 重要情報・秘密情報はファイルを暗号化して送付します。
 C) 暗号化解読用パスワードは暗号化を送信した以外の他のメールシステムを使用して送信します。

3.私(FP)が実践しているメール受信時のチェック項目
 A) 発信者を確認し、心当たりのないメールはその場で削除しています。
 B) 発信者が自分の名前を使用している場合があります。これは通常詐欺メールですのですぐに削除してい
   ます。
 C) 知り合いの名前を借りた詐欺メールの場合がありますので、添付ファイルを開く時は、本当に開く必要
   があるかを吟味して開いています。 
   必要なメール又は詐欺メールかが判断できない場合は、一旦自分の『gmail』又は『yahoo』メールアド
   レスに転送して迷惑メール(Spam)ホルダーに入るかを確認してから、問題が無い場合のみ開きます。
   それでも判別が付かない場合は、送信元に確認します。
 D) 特に金融機関を装った電子メールから偽サイトへ誘導し、暗証番号等の情報を盗む手口がありますので
   上記方法で慎重に対応しています。

4.私(FP)が実践しているネットワーク環境
 A) ウイルス対策ソフトを導入し、パソコンのOSも含めて自動更新の設定をしています。OSのサポート
   期間のすぎたパソコンはネットには接続しません。
 B) 無線LAN(WIFI)は、パスワードと暗号化の設定を行っています。
 C) インターネットに情報を入力する時は必ず暗号化通信(SSL対応)サイトだけを使用します。暗号化
   通信されていないサイトは使用しません。 暗号化通信は『https://』で始まるサイトです。すなわち
   『http://』で始まる『s が無い』サイトは暗号化していませんので使用しません。
 D) 情報を入力する場合は、そのサイトのトップから入り、情報入力画面に進みます。また情報入力画面は
   暗号化通信サイトであることを確認します。 ソフトキーボードが対応している時は必ず使用します。

以上は簡単で基礎的なセキュリティー対策です。

 今回は私(FP)がライフプラン及びキャッシュフローを作成する時の情報の取り扱い方法に関して報告させていただきました。 私(FP)はこれらを常に実践して、お客様の大事な情報を大切に保管しておりますので、安心して情報を提供していただけると思います。

岩崎 康之 2017年01月30日