2022年01月10日
リモートワークの拡大で、新しい形のライフプランが生まれる
2020年代に入り、コロナの影響などもあって、働き方が変わり、リモートワークが増えています。リモートワークに合った生活スタイルが生まれ、通勤や通学の利便性を考慮した環境で暮らす必要性が薄れつつあります。2020年10月の日本生産性本部の調査では、短時間勤務やテレワークなどによって、働き方が「多少変わった」または「大きく変わった」との回答が6割近くを占める結果となっています。
一方、Webを使った集客や販売に取り組む企業は増加しており、社員にインターネットやパソコンを扱う技術を求める企業はこれまで以上に増えています。このような働き方の変化を機会に、転職や副業を考える人も増えているようです。Webを使って作業ができる仕事であれば、毎日通勤する必要も少なくなります。最近の調査によれば、都市部で暮らす人の6人に1人が郊外や地方へ引っ越す希望を持っているとの結果も出ています。
リモートによる影響は学校の授業にも及んでいて、多くの大学でリモート授業が主流になりつつあります。小中学生など年齢の若い生徒には、まだリモートによる授業が適さない場面もあるかもしれませんが、そうした若い生徒の場合も含め、オンラインを導入する動きが進んでいます。今後この流れは、さらに広がっていくと考えられます。
在宅で働いたり、学習ができる環境が整えば、通勤・通学の必要性も薄れ、これまでのように、都心に近い立地に家を買い、通勤や通学がしやすい環境で暮らすという、従来型のライフプランを見直すことも可能です。地価が比較的安価な郊外に移り、広い空間を利用してゆったりと暮らすこともできるようになります。
すでに家やマンションを持っている人は、これから引っ越しをしてまで、郊外へ移ることは大変だと考える人も多いかもしれませんが、現在は賃貸で暮らしている人や、広い家に代わりたいと考えている人などにとっては、郊外へ移る良い機会かもしれません。
現在は、リモートワークが取り入れられていない働き方をしている人や、仕事の役割上、出勤が必要なため、リモートワークはできそうにないという場合でも、転職することも含め、新しい働き方の選択肢を検討してみる価値はあると思います。
リモートワークの広がりを転機に、働き方や生活環境を、自分にとってより好ましい形に変えることを考えてみる、良い機会としてみてはいかがでしょうか。
川上 壮太 2022年01月10日