家庭経済の耳寄り情報

2022年04月10日

自立型の老人ホームとは?

 最近、私の高校の同級生から自立型老人ホームの選び方等について相談を受けました。ネットで検索すると、ある介護情報サイトが実施したアンケートによると、介護が不要でも「将来への備えとして老人ホームに住みたい」と希望する人が約4割になっているとのことです。
 老人ホームといっても多数の形態がありますが、今回は自立型の老人ホームで代表的な、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と健康型有料老人ホームのメリット・デメリットについて比較したいと思います。

サービス付き高齢者向け住宅
【特徴】
・一人暮らしの高齢者や夫婦も入居でき、軽介護度の方に適しています
・60歳以上の方が入居できる
・有資格者の相談員が常駐している
・賃貸借契約となっており、料金は立地条件や建物、提供サービスによって差があります

【メリット】
・生活の自由度が高い
・入退去のハードルが低い
・初期費用を低額に抑えられる
・安心して住み続けられる
・同じケアマネジャーに担当してもらえる幅広い選択肢から選べる

【デメリット】
・月額利用料の計算が煩雑な場合がある
・重度の介護が必要になると退去しなければならない場合がある
・常時、介護を受けられるわけではない

健康型有料老人ホーム
【特徴】
・自立して生活できる高齢者の方を対象
・介護が必要になったときは契約解除となり退去が必要ですが、隣接して介護を受けられる施設があるところもあります
・初期費用が数千万円と高いのがネック
・終身利用権型又は所有権型

【メリット】
・レクリエーション・設備が充実している
・サービスを利用することで、軽度なら要介護にも対応健康状態を管理してくれる
・一人暮らしの不安を解消できる
・安否確認を確実に行ってくれるため家族も安心

【デメリット】
・身体機能が落ちてきたら不便が多い
・要介護度が高いと介護サービス費用が割高になってしまう
・入居一時金や利用料が高い傾向にある

私の親が生前老人ホーム(介護付き老人ホーム)に入居していました。筆者も70歳代となり、両親とも亡くなり、友達の相談を受けて改めて他人事ではないことを痛感した次第であります。

佐藤 博信 2022年04月10日