家を持つ

家庭経済の耳より情報

2013年09月10日

家を持つ!アベノミクスよりも、消費増税よりも大切なことは何か!

 あなたは、今、なぜ家がほしいと思いますか?以前からいつか自分の家を持ちたいと願っていましたか?確かに、家を持つことは一つの夢であり、目標でありえます。
あなたは、悪魔に踊らされていませんか?悪魔とは、今まだ家を持つべき段階ではないのに早く持たねばならないという気持ち(催眠状態)にさせられている状態です。

 どういう家を持ちたいか十分に検討してください。家族構成を配慮し家族のコミュニケーションに基づいた家を求めてください。各両親や各兄弟姉妹が同居に関わると、さらに将来問題が起こる可能性があります。離婚や同居者どうしの確執が高じれば、どなたかが家を出ることになり、同居予定で造った大きな家が無駄になることも多いのです。
 また、両親が高齢化して誰が介護をするのか介護施設を選ぶのか、自分も病気になったり失業しても対応できるのか、必要以上の大きな家を造り必要以上の大きな借金(住宅ローン)をしてないか、2世帯住宅のメリットばかり強調され将来本当に無駄なく楽しく暮らせるのか真剣に検討して頂きたく思います。

 従来から住宅資金を計画的に貯蓄し物件価格に対して、自己資金(諸費用+頭金)30%を目標とし、借入金については、最低限、頭金20%借入金80%の準備をしてきた方の割合が多いと聞いています。比較的健全な方が多いのです。ただし、無計画で周りの環境に踊らされて、いつ買いますか今でしょのノリで、ハウスメーカーさんや工務店さんの言いなり、また金融機関の言いなりで事を進めてしまう方がいらっしゃるのも確かです。もちろん多くの業者さんや金融機関は顧客の立場を考慮して行動しているのは間違いありません。
それにしても自己資金ゼロでマイホームなんて言語道断です。いかに高収入であってもよろしくないです。自己資金がないということは、借りても返済金を返せない証拠です。銀行は、なぜ、いままで積み立ててこられなかったのかを検証すべきなのです。現時点で、審査上問題なければ、今後の実際の問題に多少あるいはかなり問題があっても、商売だから、物件を売ったり住宅ローンを貸したりするのです。業者が上場企業だからとか中小企業だからとかでなく,要は倫理上の問題として、顧客に対して、信頼される行動をしてきたかが問われているのです。
そのお客様は本当に今この家を持つべきなのかを考えるべきではないでしょうか。将来家を手ばなすことになる可能性が高いのに売れればOK、貸せればOKで良いのでしょうか。
 今お客様が家を持つべきかどうかは、将来の安定した家計の展望を根拠に幸せの維持が確信できて初めて決断すべきなのです。つまりファイナンシャルプランナーとともに、ライフプラン(生涯生活設計)をしっかり立て現状の把握・分析そして問題点を徹底的に整理し、その解決法などを家族とともに話し合うべきです。家を持つとはライフプランの一環なのです。
 
 家を持つということは、アベノミクスがどうの、消費増税前が有利かどうかということとほとんど関係ありません。(もちろん今まで準備してきて、たまたま今家を持ちたいという方は関係があります。)あなたは、家を安倍首相の景気対策のために、あるいは、日銀の黒田総裁の金融政策のために持ちたいのですか?もう騙されないでください!自分で考えて判断してください。政府や日銀のために家を持つなんて笑止千万です。
 人生で最も高い買い物である家は、自分と自分の家族のために十分検討し無駄にならないように、そして家を手放すなんてことにならないように真剣に今後の事を考えるべきではないでしょうか!
 だからこそ何が大切かは、信頼できるFP(ファイナンシャルプランナー)とともにライフプランを作るということなのです。

佐藤 博明 2013年09月10日