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家庭経済の耳より情報

2011年11月04日

共働き夫婦の家計管理術

共働き夫婦の家計管理術

 私たちFPのよく受ける個人相談のなかに、こんな例があります。「私たち共働きなのですが、収入がありながら、なかなか貯畜が出来ません」、また「手元にお金があるのですが、いつの間にかなくなってしまい、何に使ったのかよく分からない」というのです。
 そこで、夫婦共働きのご家庭で、どのようにしたら貯蓄ができるか、うまく家計管理ができるか、具体的に考えてみましょう。

 まず、夫婦の収入をどう家計に入れているのか話を聞いてみると、いろいろなタイプがあります。

<夫婦共稼ぎのタイプ>
① 夫の収入で家計を賄い、妻の収入はもっぱら貯蓄に充てるタイプ
② 夫と妻がお互いに出し合い家計費とし、残りはそれぞれが貯蓄をした、小遣いにあてるタイプ。
③ 妻の収入で食費等の基本的な家計費を賄い、夫の収入で住宅ローンや大きな出費を支出するタイプ。

それぞれ良いところと、悪いところがあり、一概にどれが一番良いということは出来ませんが、夫婦共稼ぎの家計管理での必要なことをあげてみましょう。

<家計管理の方法>
① まず夫婦でお互いいくらの給料(収入)をもらっているかを良く知ること。
② 夫婦で良く話し合って、いくら貯蓄をするかの貯蓄計画をたてること。(これには将来を見据えたライフプランの作成が欠かせません)
③ 貯蓄計画が立ったら、誰の収入で、いくら貯蓄するか、家計費にいくら負担するかのルールを作りましょう。
④ ルールが出来れば、それを忠実に守り、あとはお互いのお金の使い方については干渉しないようにしましょう。
⑤ そして、基本的なことですが、夫婦の収入から計画された貯蓄額を差し引きます。給料から天引きされるものも計算に含めておきましょう。そして、残った金額から、いままでの経験で出費が予定される固定的な支出、例えば食費、夫婦の小遣い、公共料金、子供の給食費、習い事の月謝などは予めよけておいて現金を封筒に小分けにして入れておきます。年1回の支出や臨時的な支出は一定の金額枠を決めて、その分も封筒に入れておきます。こうしておけば決まった金額の範囲内での家計のやりくりが出来るのです。
 年1回必ず我が家の貯蓄残高や有り金を記録しましょう。夫名義の貯蓄、妻名義の貯蓄をはっきり分かるように記録をつけていきます。我が家の財産を確認するのです。年1回のチェックでその年を反省し、もし不満なり、改善したいことがあればよく話し合って見直しをすることが大切です。

佐伯 好也  2011年11月04日