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家庭経済の耳より情報

2021年05月25日

介護予防で注目フレイルとサルコペニア

 健康状態から介護状態になる前の介護予防が注目されています。介護状態になるまえの状態をフレイルと言います。身体的なフレイルの要因の一つがサルコペニアです。フレイルは適切な介入で再び健康な状態に戻る事が可能です。

1.フレイル
 従来、フレイル(Frailty)は「虚弱」と訳されていいましたが、日本老年医学会はフレイルの多面性(身体的、精神心理的、社会的側面を含む)、可逆性を考慮して、Frailtyの日本語訳の検討を行い、「虚弱」の持つネガティブなイメージを払拭するため、2014年5月よりFrailtyの訳を「フレイル」とすることとしました。
 参考:健康長寿ネット フレイルと介護予防
 https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/kaigoyobo-fureiru/frailty-kaigoyobou.html

北條 文明 2021年05月25日

フレイルの多面性
 社会的:閉じこもり、孤食
 身体的:低栄養・転倒の増加、口腔機能低下
 精神的:意欲・判断力や認知機能の低下、うつ

加齢に伴う変化
・食欲の低下
・活動量の低下(社会交流の減少)
・筋力低下
・認知機能の低下
・多くの病気を抱える。

危険な加齢の兆候
・低栄養
・転倒・サルコペニア
・尿失禁
・軽度認知障害

フレイルの評価表
これら5つのうち、3つが当てはまるとフレイルとみなされます。

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2.サルコペニア
 サルコペニア(語源は「筋肉「sarx」・喪失「penia」)とは加齢によって骨格筋量が減少し、筋力が低下した状態の事を言います。高齢者が要介護状態となる主要な原因となっています。
 サルコペニアの診断基準は下記の3要素になります。基準値はヨーロッパ・アジア・日本で多少違いがあります。
 1.筋肉量の低下
 2.筋力の低下
 3.身体能力の低下
日本人に合ったサルコペニアの簡易基準案を紹介します。

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参考:欧州基準
 日本老年医学会,大内尉義総監修:サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/sarcopenia_EWGSOP_jpn-j-geriat2012.pdf

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参考:アジア基準
 サルコペニアの最新の知見: 中鎖脂肪はサルコペニアに有効な栄養素か?吉村 芳弘
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/18/8/18_383/_pdf

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3.フレイル予防について
 栄養・運動・社会参加が健康の3つの柱です。
 最後に、栄養について、足立香代子氏の「10年後に動ける身体を作る食事とは」から紹介します。

 「これからの体のためには「筋肉を落とさない」「痩せない」「骨折を予防する」ことに重点を置いてください。そのための食事のポイントは、毎食良質なたんぱく質を摂取することです。1日75グラムを目標に、肉や魚、卵などのたんぱく質をしっかりと摂ってください。」
 「多くの人が「控えた方がいい」と思っている油は、積極的に摂るべき栄養です。脂質は三大栄養素に含まれる重要な栄養素であり、肌や髪を美しく保ったり、脳の神経の働きを保ったりすることに加え、栄養素の吸収も助けます。また、糖質は油と一緒に摂取することで食後の血糖値の上昇カーブを緩やかにするのです。」
 引用:第17回 都民公開講座「適切な運動でフレイル予防―健康寿命を延ばそう―」採録
 https://www.tokyo.med.or.jp/10855

 高齢者の介護予防の重点のひとつは筋力を落とさないように頑張る事、高齢者でも筋力アップが可能です。その為には食事と運動を継続する事が大事になります

健康寿命を延ばして、ライフプランを実現したいと思う日々です。