2008年10月30日
━━━━━━━━━━━━━━━━第 26 号━2008/10/15━━━━━
かもめのひろば
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
KFP広報誌
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■CONTENTS■
◇まえがき◇
1.『ライフプラン寸考』第11回
~子は何人①~ 仁科 眞雄
2.『FPが注目する「日経ヴェリタス」創刊』第7回
~更に進化する日経ヴェリタス~ 滝田 知一
3.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第3回
~資産運用編~KFP投資教育グループ 南平 和洋
4.『禅と日本文化のいろいろ』第2回
~寺社仏閣への参拝の習慣~ 遊禅FP二代目
★KFPのセミナー案内★
◇編集後記◇
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
URL http://www.fp-kanagawa.com
e-mail info@fp-kanagawa.com
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◇まえがき◇
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我が家には子供が2人います。一姫二太郎で理想的?な順序で生まれ
ました。「子宝」とはよく言ったもので、私にとってかけがえの無いものと
なっています。最近社会では、我が子を殺してしまうニュースが散見され
ます。様々な背景があり、悩みがあったりするのでしょうが、悔しい想い
をしています。一人で悩むよりも良き相談相手を見つけて話しましょう。
人に話すことで少しだけ気持ちが楽になります。解決策がみつかるかも
しれません。人の痛みや苦しみが分かるFPがKFPにもたくさんいます。
『かもめのひろば』編集人:南平
和洋
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1.『ライフプラン寸考』第11回
~子は何人?①~ FP:仁科 眞雄
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子は「天からの授かり者」、「コウノトリが運んでくる」と昔から言われて
います。
ライフデザイン上、「子を何人にするか」は家庭の大きなテーマですが、
まずは「何人ほしいか」をお金の面は抜きにして考えていただきたいと
思います。「子宝」という言葉があるように子は宝です。ファミリーにとっ
ては勿論のことですが、国にとっても企業にとっても大きな宝だというこ
とを忘れないでいただきたいと思います。
若い夫婦とのFP相談で「3人は欲しいけど、やっていけるかしら」という
話をよく聞きます。そんな時に私は2人より3人の効用を話し、激励をし
ます。
昔、「1ダースなら安くなる」というNHKのホームドラマがあり、人気番組
でした。米国版でしたが、子が12人いるファミリーの喧嘩あり、助け合い
ありの愛情豊かな楽しいドラマでした。
「社会」の最小単位は3人、家庭の中や子供の世界に社会があることは
人間形成上、とても大事なことと言われています。2人が結託して1人と
対峙する、ある時は別の組合せで争いあう、或いは全員団結して外と
戦う、大きな子が小さい子の世話をして親を助ける・・・このことを通じて
学ぶことがたくさんあるそうです。
私は5人兄妹の3番目、兄貴が2人、妹が2人です。争いごとやもめご
とは数知れず、しかしいざという時の助け合いは子供の時と変わりま
せん。長じて皆が家庭を持ち、子供は合計17人、平均3.4人。母親を
囲んでの新年会や誕生会は大賑わいでした。兄弟姉妹がたくさんいる
ことは素晴らしいことだなと思うことが度々です。
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2.『FPが注目する「日経ヴェリタス」創刊』第7回
~更に進化する日経ヴェリタス~ FP:滝田 知一
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2008年3月16日の創刊からわずか半年で“日経ヴェリタス”は進化し
ます。ではそのラインナップを紹介しましょう!
①「銘柄ウォッチ」の新設
今までの株式相場欄(14ページ)を圧縮し、株式投資に役立つ「銘柄
ウォッチ」を4ページ新設。これにより個別銘柄の動きが様々な角度か
ら分析できるようになります。
②新コラムの新設
注目度は高いが、先進国に比べ情報が掴み難いBRIC‘sを中心とした
“新興国市場の動向”をいち早くリポートする「世界市場往来」を新設。
また著名人が自らのマネー生活について語る「マネースタイル」が登場、
生活に役立つマネー情報が満載です。
また、グリーンスパン前FRB議長がサブプライム後の金融波乱をどう見
ているのか……緊急リポートが27号(9月14日)から連載されています。
第1回では、このサププライムをきっかけとした経済危機がこれほどまで
に深刻化した要因は「(今まで別々の機能を保っていた)銀行、証券の
両者が同じ資金源に頼るようになった」と指摘しています。また、一連の
金融不安の収束については「今回の危機は、100年に1度か、50年に
1度のまれな事態であり、危機が完全に解決するまでにはまだ長い道
のりがある」と述べています。そして、金融危機収束のカギとなるのは、
「住宅価格の下げ止まる時期」と見ています。
来る10月18日(土)パシフィコ横浜にて日本経済新聞社主催による資産
運用セミナーが開催されます。講師としてKFPから小池氏と私が参加す
る事になりました。
今まで重ねてきた70回余のセミナーを通して得たお客様との対話こそ
我々の財産と思っています。そこから生み出された“ひと味違うセミナー”
を提供したいと思います。お楽しみに!
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3.『くらしに役立つ「マネー力」検定』第3回
~資産運用編~ KFP投資教育グループ FP:南平 和洋
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皆様の「マネー力」を磨くクイズです!あなたは何問正解できますか?
サブプライムローン問題に端を発したマーケットの混乱は大手金融
機関の破綻にまでおよび、世界的な金融危機が懸念されています。
Q1. 中央銀行(日本の場合は日銀)は経済の血流といわれる「お金」
の量を「金融政策」を使って調節しています。金融危機を回避するため
にとる政策は「金融緩和」です。
①Yes ②No
Q2. 日本銀行が「金融緩和」を行う時の行動で、正しいのはどれ?
① 預金者が銀行にお金を預けてくれるようにするために、市場金利
を0.5%から0.75%へ切り上げた
② 日銀がお金をたくさん使えるようにするために、民間銀行に日銀へ
お金を預けるよう指示した(支払準備率を引き上げた)
③ 銀行から債券を買い取って、市場のお金の量を増やした
(買いオペを実施)
Q3. 国債に投資する時の行動として、最も正しいのはどれ?
① 景気回復局面に入り、長期的に金利が上昇すると予想されるので、
長期国債(10年)を購入した。
② 景気後退局面に入り、長期的に金利が低下すると予想されるので、
中期国債(2年)を購入した。
③ 景気回復局面に入り、長期的に金利が上昇すると予想されるので、
個人向け国債(10年・変動金利)を購入した。
(解答は巻末をご参照ください)
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4.『禅と日本文化のいろいろ』第2回
~寺社仏閣への参拝の習慣~ 遊禅FP二代目
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鎌倉は寺社が多数あり、四季を通して賑わっております。私も先日、
坂東と鎌倉三十三ヵ所の一番札所「杉本寺」に行ってきました。
山門に立ち、参拝しようとしたとき素朴な疑問が湧きました。
六十数年も年を重ねて来ましたが寺社への参拝がよくわかっており
ませんでした。
ご一緒頂きました方に恥を忍んで教えを請いました。
その方の教え(一般的な参拝方法)は、神社・寺院とも
①山門で一礼する ②神前・仏前に参る前に手水舎で手を洗い、口を
すすぎ、身を清める ③神前・仏前に進み賽銭を賽銭箱に入れる
④鈴を鳴らす(③と④を逆と説明する人もいるそうです)
⑤神社の場合拝礼を行う。寺院の場合は合掌を行う。
寺社によっては上記と異なる参拝方法の場合もあり、多くはその旨の
表示があります。
参拝・参詣は、平安時代以前は近所の神仏に参拝するものであったが
平安時代ごろから遠方の寺社にも参拝するようになり、その末期ごろ
から公家を中心として熊野三山(和歌山県)・高野山(和歌山県)・
伊勢神宮(三重県)への参詣が盛んに行われるようになりました。
江戸時代中期になると、庶民の間に神仏への信仰が広がり庶民の
遠出が盛んになり、伊勢神宮(三重県)・金刀比羅宮(香川県)・
善光寺(長野県)などへ全国から参詣者が訪れるようになりました。
遠隔地への参詣は費用がかかることから、人々は講を組織し、
お金を出しあって代表者が代参を行うという習慣も生まれたそうです。
鎌倉散策にご一緒頂いた方は、退職後鎌倉に移り住み、鎌倉の
歴史を探求されております。
たびたびこの方と顔を合わせますが、今日の鎌倉散策にて新たな
日本文化を学び心が豊かになった気がし、二度と同じ時間を持つ
ことが出来ない、人生で一度きりの大切な時間だったと感じました。
帰りの電車で、禅言葉「一期一会」とその言葉の意味「今日の出会
いは一度限り」・「素敵な時・出会いだったと思えるように真心を以って
接しよう」と戒めていることを思い出しました。禅言葉の教えは私自身
を豊かにしてくれています。
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★KFPの活動案内★
http://www.fp-kanagawa.com/seminar/index.html#top
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各セミナーや講座の詳細はKFPのホームページでご確認ください。
■日経ヴェリタス主催セミナー
(主催:日経新聞社販売局二部、横浜日経会)
「景気後退に負けない!日経ヴェリタスを活用した資産運用in横浜」
日程:平成20年10月18日(土) 13時30分~16時00分
http://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.cgi?ID=1909
■資産運用セミナー
「働くあなたのための資産運用」
日程:平成20年11月19日~平成20年12月17日まで毎週水曜日全5回
■住宅ローンセミナー
「第15回「景気低迷&物価高」の中での住宅ローン選び」
日程:平成20年10月26日(日) 13時30分~16時00分
■住宅ローンセミナー
「第16回「景気低迷&物価高」の中での住宅ローン選び」
日程:平成20年11月30日(日) 13時30分~16時00分
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「くらしに役立つ『マネー力』検定」第3回 解答・解説
A1.①
金融機関が破綻すると信用収縮が発生し、マーケットのお金の量が
激減します。お金の量が減ると金融機関は資金が調達出来なくなり、
連鎖破綻が発生し、深刻な金融危機に陥ります。金融機関の破綻から、
実体経済にもお金が回らなくなり、景気は失速し、私達の生活にも
深刻な影響が避けられなくなります。こうした悪循環を断ち切るためには
マーケットの資金量を潤沢にする必要があり、中央銀行は「金融緩和」
政策を実行し、マーケットの資金量を増やします。
A2.③
日銀は物価の安定、持続的な経済成長、国際収支の均衡を実現する
ために金融政策を実行します。金融政策手段には「無担保コールレート
操作」「支払い準備率操作」「公開市場操作」の3つがあります。選択肢
中の①②は「金融引き締め」政策で③が「金融緩和」政策です。
A3.③
一般的に金利が上昇(低下)すると債券価格は下落(上昇)します。
金利上昇局面では短い債券に、金利低下局面では長い債券に投資
するのが効率的です。また、個人向け国債(10年・変動金利)は金利が
上昇すると債券の利率も上昇し、投資元本が確保されるので、
金利上昇局面でも効果的に運用できます。
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◇編集後記◇
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『かもめのひろば』第26号を最後までお読みいただきありがとうござい
ました。
アメリカ発の金融危機が世界の市場を混乱に陥れています。
資産価値の急落は日本の家計にとても大きな影響を与えています。
家計の危機を乗り越えるためにはどうしたらよいのか? 今後のマネー
プランも見直しが必要となっています。
『かもめのひろば』では、皆様の「マネー力」をアップする企画や家計に
役立つ企画をこれから大いに取り上げていく予定です。
『かもめのひろば』編集長:中澤 英雄
次回の『かもめのひろば』 第27号では……
・『ライフプラン寸考』第12回
~子は何人?②~
・『くらしに役立つ「マネー」力検定』第4回
~くらしの税金編~KFP委託研修グループ・タックスチーム
・『禅と日本文化のいろいろ』第3回
~坂東33ヵ所の神奈川県内札所~
その他、お役立ち情報満載で11月17日にお届けします! ご期待ください。
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忌憚のないご意見、感想などをお寄せください。
ご意見・感想はinfo@fp-kanagawa.comまで、お願いいたします。
※本誌の記事は皆様への情報提供のみを目的としておりますのでライフプ
ランの決定や金融商品の売買などに際しては必ずご自身の責任において
ご判断ください。
※KFPでは皆様の不安を解決し、夢を実現するための個人相談を随時
受付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
『かもめのひろば』 第26号10月15日発行
発行人:仁科眞雄
編集人:南平和洋
編集長:中澤英雄
発行所:神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合
〒221‐0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-32-16トリウミビル6F
TEL 045-315-0121 FAX 045-315-0122
URL http://www.fp-kanagawa.com
e-mail info@fp-kanagawa.com
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